読み・おおのがわ
場所・姫路市坊主町~上大野
撮影・2014・4

はるか昔、石器時代の頃から
現代に至るまで、
野蛮なバーバーリアン出没しなかった事のない
素敵な治安を誇る姫路。

路地裏に入ったら何されるかわからない(主にカツアゲ)
マッドマックスでも苦笑いするような危険と隣り合わせの町なのに、
石器時代の頃から現在に至るまで、何故か人の数はちょいちょいと増えていってます。

決して減らない。

日々、小動物のようにブルブル震えながら過ごす穴居人としては大いに疑問です(真剣)。
何か旨味がないとそうはならないに違いない。

というわけで、真面目に1時間(推定)ほどリサーチしてみました。
その結果、こういう結論になったんです。

バーバーリアンが沢山お痛して減る人数より、増える人数が多い理由。

それは・・・・それ以外、悪い事は何もないから
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豊岡市民の皆様、ごめんなさい。

夏は関西最悪の酷暑独居老人の孤独死を量産し、
冬は東北かと見間違う豪雪で、外部との交流を遮断され、
洪水は日常茶飯事、活断層までビキビキ入ってるアナタのところと比べれば、
ホントに姫路は何もありません。

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ニュースになるほどの猛暑もなけりゃ、雪が降れば首都圏並に交通が麻痺する珍しさ、
山崎断層も音沙汰無いし、下手すりゃ台風でさえ高知バリヤーで逸れてくれる
まあ、至れり尽くせりの土地です。大阪近辺ぐらいなら通勤も電車一本で済んだりしますしね。

これで治安が良けりゃ・・・(切実)

そんな姫路ですが、実は治安以外にも意外な一面があったりします。

その舞台こそが船場川の支流になるこの大野川。
殺風景なコンクリ造成が
情緒を台無しにしてくれてますが、
姫路城裏すぐなのに住宅地のど真ん中なので、観光客も煩わしくないし、
桜もご覧の見事な枝振り。
この川の知られざる一面はのちほど。

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しかし、まあこれだけ条件が良けりゃ、遷都しても良かったんじゃないの?
と態度が大きくなってしまいますが、(しつこいけど)民度がヒャッハーなのと、
結局、それまでの条件が京都と一緒だったという時点で、姫路の負けは確定してました。
向こうは山に囲まれた要害というアドバンテージもあるわ、最大人口の大阪は近いわ、
選ばないほうがキッチってる勢いですもん。

比べるのも痴がましいですが、京都のおかげで日陰の身に甘んじてました。

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じゃあ住みやすい土地ってなんなの?
それは豊岡みたいなトコ(失礼)に大きな町がある理由、それは古代から最も重要な町の起点、
水源が豊かであること。

そう、京都もそうですが、
姫路は昔から
水不足になったことがないんです。

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農耕するのに重要なのは、水。
土や天候が良くても、水が無けりゃ稲作は出来ません。
そういう意味で播磨は当時、天国みたいなトコでした。

何せ、飢饉が起きたことなどほとんどなく、
2回ほど起きた大きな一揆でさえ、
お上が「ほら、もっと出せるだろ」と調子乗ってふっかけすぎたせいですからね。

八代の町の中をくねくねと通るアチラコチラにも
こんな桜景色が。下町情緒全開なので、好きな人には堪りません。
まあ、下町全開のせいで道は一通、激狭と、
徒歩自転車しか巡れない姫路人泣かせの場所でもありますが。
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じゃあ、何故もっと栄えなかったのか?
京都や奈良、大阪などの都心から遠かったから?
いえいえ、その水源がめちゃめちゃ良好過ぎたからです。

何せ、年がら年中、大雨が降るたびに氾濫してたようで、地面はグズグズ、建物は川流れ、
大規模な都市計画にゃ向いてなかったようなんです。

着任早々、市川をしばき倒した池田くんの苦労が偲ばれます。

城北新町を抜けて、梅ケ谷町にさしかかった此処が最もオススメスポット。
いい頃合いの樹齢の桜がワンサカ咲いてます。
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今は水利がしっかりしてるから大丈夫?

いやいや、意外と浜の方の連中には知られていませんが、
数年前、市川が氾濫危険水位に達しながらも持ち堪えたとき、
しっかりこの辺りはジャブジャブと溢れてました

辻井バイパス周辺はほとんど状態。

昭和40年の時など、死者まで出す荒れよう。意外と日常茶飯事溢れてます。

何も対策はしてない?
いやいや、当分はえっちらおっちら川底を掘ったり、溝掃除を徹底したりとやれる事はやってました。

しかし、←ご覧のとおりの川幅なもんで、予想外の大雨が降ったら即死
川幅を広げようにも古い町並みでジエンド

まあ、八方塞がりだった訳です。

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競馬場公園が犠牲になるまでは。

実は、この大野川、東京の地下神殿などで有名な
「川で排水が無理なら広場に貯めちゃえ」方式を採用したおかげで、
今年からは溢れるに済むんです(予定)。

大雨の時にしか活躍しない溜池。

有史以来の姫路の弱点が、これで解決するかもってトコまで来ました。

ちなみに豆知識、大野川という川自体が昔はなく、
妹背川という名で収拾がつかないほど、蛇行して枝分かれした状態だったみたいです。
池田くんが船場川を姫路城の掘代わりにして、三左衛門を運河にする大事業の際、
ついでで整備されました。

そのせいか、ちゃんとした川の体裁が整ったのは、近代に入ってから。

まあ、それでこの桜並木も整備されたので結果オーライとも言えるんですが。
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ここがうまく行けば、姫路全域で水没するのは、
津波の時ぐらいになると市は息巻いてますが、どーなんでしょうか。
ハザードマップ上位の蒲田や網干は救われないってことですねw

ともあれ、これで姫路のはるか昔からの課題が一つ解決に向かっている訳です。

これで、民度さえ上がってくれりゃぁな。

さあ、姫路に胸を張って「過ごしやすい町です」と言える日は来るんでしょうか?

ちなみに、元姫路市職員の方によると、
この大野川に支柱を建て、広峰までモノレールを走らせる計画もあったとか。
姫路最強の公認ヤクザさん曰く
「土地を買収する必要がないから、楽じゃ」

そうすると、この桜並木は一番割を食いそうですが。
でも桜並木の上を通り抜けるモノレールなんて、最高じゃないですか。
どうせ空気運んでることになるんでしょうが・・・・惜しいことしましたなぁ・・・・