読み・さんざえもんぼり
場所・姫路市庄田~北条
日時・2006・04

「池田輝政が、ケツを割った掘を、俺が引き継いでやるんだ」


石見前市長のちょっと危うい発言から、54億8千3百万円をかけて立派に整備された外堀川は、市長のいう通り、姫路城を完成させた池田輝政の未完の大事業でした。

付け替えられた市川の旧水路を利用して、飾磨津から姫路城を大運河で結ぶ。

途方もない計画は池田輝政の死で、あえなく頓挫しちゃいますが、それを引き継ごうって言うんですから、市長もがでかい。

・・・でも一つだけ気になることが・・・池田輝政が運河を掘ろうとしたのって、軍事計画に基づくってのが定説なんですよね・・・。

城と港を軍船が行き来出来る巨大な水路。

何せ商船の為だったら、城まで水路を引く必要はないわけで、説得力があるってもんです。

巨大な艦船の運航を考えなければ、高瀬舟が営業していた船場川でも事足りたわけですから。


「池田輝政が、ケツを割った掘を、俺が引き継いでやるんだ」

は時代背景を一歩間違えたら不穏な発言そのものですよね。

もちろんただのあげあし取りなんですけどね。

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さあて姫路駅から歩いて南東へ5分。

謎の巨大モニュメント「飛翔の竜泉」が、三左衛門掘の入り口の目印。

年に一度ぐらいのペースで清掃されるのか、時々太陽光を乱反射する位に磨かれています。

普段は、水垢だらけですが。
一回でいいからこの噴水が稼働するトコを見てみたいです。
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三左衛門掘は昭和63年に、「手づくり郷土(ふるさと)賞」を受賞して、それを記念する立派な石碑が建ってます。

「ふるさとに恵みを与える川三十選」の一つだそうです。

その割に知名度が低いのは何でなんでしょう?
どの観光ガイドにも載ってないですしね。
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桜の季節には人も少なく、駅からも近い花見をするには最適スポットなんですが。

ご覧下さい。こんなカンジです。

後に紹介しますけど、子供用の遊具も充実していて、家族連れで花見に来るのにもイイかも。

駐車場はありませんが・・・。

・・・駐輪場はありますよ。

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三左衛門掘もこのシャチホコまで来たら、ちょうど中間地点。

姫路で一番、シャチホコが近くで撮れるスポットです。
ローアングルから撮るシャチホコは迫力満点。

口の中が噴水になっているのはご愛敬。

水垢がヨダレみたいに見えるのもご愛敬。
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さあて、シャチホコのすぐそば。
さらにオススメなのが市役所前のこの立派な花見櫓。

これだけの造りで無料で提供されている施設は、この近辺ではかなり珍しいです。

桜の季節にはこの通りの風光明媚な場所になります。

先客がいなければ、一杯やるのも一興。

飲酒運転がタブー視されている今、ここからなら充分歩いて駅まで帰れます。
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しかし、残念なのは此処の数ある噴水が、全部止まってるということ。

この小さな滝も、シャチホコも、飛翔の竜泉も、往来の姿はどんなだったのか期待に胸を膨らませてしまいます。

特にシャチホコなんて口から噴水ですからね。


維持費をもうちっと増やせれば、さらに注目を浴びるに違いないです。

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妙に日の目を見ない三左衛門掘で、唯一、人気なのがこちらのウォーキングコース。
老若男女、色々な人がウォーキングを楽しんでます。
しかしこのコース設定は、さすが

三左衛門掘のイイトコだけを巡るコースになってます。

水が淀んで藻だらけになってる下流や、橋の下で焚き火した跡があるような上流を、一切廻らない親切設定

ある意味、だから人気があるのかも・・・。

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さて昔話。

公園に整備される前の三左衛門掘は、ちょっと荒れた小川程度だったそうで、昔の壮大な計画の名残も虚しく、堤を壊して田んぼにしたり、鯉なんかを放って引き網漁業をしたり、病院を作ったり、墓地を作ったりと何でもアリのごった煮状態だったとか。

何より今
その名残が一切ないのが、石見市長の偉業とも言えるかも。

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そろそろ三左衛門掘も終点。

下流はこんな和やかな雰囲気で、常緑樹が青々と茂ってます。

意外と雰囲気はいいです。

ただ・・・・掘さえみなければ・・・

この辺りの川は、ちょいと見るに耐えない淀み具合なので、散歩する際はご注意。

ミドリガメの大群には会えますけどね。
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姫路バイパスに行き当たってすぐが、長いようで短かった三左衛門掘の終点の目印。

この三左衛門掘、飾磨と姫路の高低差が激しかったために、完成に至らなかったわけですが、ホントに良かった。

もし、完成してたら幕末に城下に軍船が侵入することになるわけですから。

軍船の砲撃なんかに晒されたら、姫路城は火の海になるトコでした。

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*おまけその1

なんだか薄暗い危ない雰囲気の場所も多いので遊んでいる児童は少ないですけど、この三左衛門掘の遊具の充実ぶり目をみはるものがあります。

しかもオーソドックスで親しみやすいものばかり。
う~ん、独創性はないのに、穴場っぽいですw

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*おまけその2

市役所から三左衛門掘に向かう場所にある、揚羽橋には姫路城の各城主の家紋が一同に介してます。

これは見応えアリ。
なかなか多彩にとんでいて、楽しめます。

そういや思ったんですが、運河計画ってあながち今でも軍事計画に結びつかないとも限らないんですよね。
何せ、三左衛門掘を埋め立てれば、全長2Kmにも及ぶ障害物のない真っ直ぐな滑走路がすぐにでも出来るんですから。

しかし・・・となると・・・・

「池田輝政が、ケツを割った掘を、俺が引き継いでやるんだ」

ってのはあながち・・・・・

いや、もちろんただのあげあし取りなんですけど、ね。