読み・かねだこうえん
場所・姫路市兼田
日時・2007・04
近場の方はお気づきと思いますが、市川の桜はけっして優雅なものじゃありません。
かといって派手でもない、どこか庶民じみた地元の人間しか訪れないような場所なのです。
人手もまばら。車を止めるスペースすらない・・・
いやいや、そこがいいんですよ。
桜の最大の大敵は排気ガス。
車がめったに通らない夢前川の新庄地区の桜でも、「最近、めっきり花が減ったのは排気ガスのせいや」と噂されるぐらいです。
何より花見の最中に排気ガスを浴びながらってのはいただけないですしね。
というわけで道が行き止まりになっているおかげで、滅多に車が通らない「兼田公園」です。
ただし道が貫通したら交通量が増えるかも知れないので、今だけ限定かも知れません。
荒廃の一途を辿る市川河川敷。
ホントにフォローのしようがない位に、退廃的な空気が漂ってます。
セイヨウカラシナがあるないで、これだけ雰囲気が違うとは・・・
人が花を愛する気持ちがよく分かるってもんです。
姫路大橋を西へ渡ってすぐにあるのが、兼田公園。
姫路バイパスが市川を越えるトコロと
言った方が分かりやすいかも。
姫路大橋は車で通ろうとすると、登り車線の一方通行しかないので頻繁に利用する人でも此方側、下り車線の市川西側へは来た事がないのでは。
ここに車で辿り着くには、阿保橋を市川沿いに南下してくるか、バイパス沿いに兼田の町を縫って来るしかない超僻地。
同じような立地の場所同様、外回り営業マン達の昼寝場所と化しています。
長閑です・・・
しかし、桜並木は思った以上に立派。
道も交通量が少ないせいか、めちゃ綺麗。
治安も、悪くなるほど人が来ないので、安心を約束してくれてるようなもんです。
ここはポイント!と言えば、不思議と散歩しているワンちゃんを、あまり見かけないコト。
この先は行き止まりなので、散歩コースとしてはやりにくいのかも知れませんが。
ちなみに市川大橋を越えると散歩天国、ほぼ一昼夜、ワンちゃんと接触出来ます。
草っぱらに寝そべりたくないこと、請け合いです。
少し歩くと、見えてきました。
極彩色の遊具が、桜の間から少しだけ顔を見せてます。
ふと此処の意外な特色も分かります。
桜の木とは別に、公園を囲むように常緑樹が立ち並んでいるんです。
たしかに桜は春はいいですが、夏は虫天国、冬は枯れ木のごとく不気味さを醸し出すので、妥当な判断かも知れません。
っと思いつきました。
とすると、横から眺めれば・・・
思った通り、今まで見たことのない景色が目の前に広がってきました!
兼田公園 最大の見せ場、土手に咲く桜と、常緑樹の共演。
明るさと暗さのコントラストが、何とも言えない面白さを見せてくれています。
一見する価値はあるかも。
兼田公園の遊具はスタンダードながら、人気のない公園にありがちな、座席が焼かれてたり、卑猥なラクガキまみれになっていたり、なんてコトはないのでご安心を。
花見をしている横で、子供達を遊ばせておくなんてのもアリです。
お酒を飲んだら気になるトイレも完全完備。
お世辞にも綺麗とは言えませんが(紙は持参のこと)
兼田公園直上の土手から望む市川。
この辺りの水深は比較的浅いので、思い切って川遊びをするのもいいかも知れません。
もちろん、水質は保証出来ませんが。
それと雨の後はかなり増水するので注意が必要。
バス釣りをする兄ちゃんも、姫路大橋を越えないと出没しないので、捨てた針でケガとかはしないですむはず。
ぶっちゃけ誰も寄りついてません。
誰も寄りつかないと言えば、兼田浄水場の桜なんかで花見とかはどうでしょう?
意外と勢いがある桜なんですが、いかんせん、2本では名所になれない・・・
それでも建物や塀が熱い日差しを遮ってくれるので、日中、ノンビリしたい方にはいいかも。
もうちょっと増えてくれればなぁと期待してみたり。
在りし日の市川河川敷。
この写真、一番最初の写真と見比べて見て下さい。
そりゃ随所に駄目っぽさは漂ってますが、それでも今よりは幾分もマシだったはず。
何の影響かはわかりませんが、個人的にはセイヨウカラシナの復活を望んでやみません。
どっちかって言うと、市川は桜よりセイヨウカラシナの方が、見応えがあったりしますからね(身も蓋もない)
コメント