読み・いちかわていぼうどうろ
場所・姫路市東郷町・市川台 
日時・2007.4


事実。市川橋周辺はかなり凄惨な過去があります。

対岸の八重鉾山に建つ溺死者慰霊塔が示すとおり市川は大昔からの暴れ川で、その度に悲惨な被害を出し、第2次大戦中は川西工場の防空壕があったおかげで、集中爆撃に遭い、江戸時代には多くの川端がそうであったように処刑場として明治時代初頭まで活躍し、両岸にある商店は家具屋からパチンコ屋から電器屋まで、立地は対して悪くないのに、次々と潰れていくという呪われた歴史を着々と歩んでます。

そんなお先真っ暗な立地でも立派に誇れるものがあるのです!

それが此方。
どうしても312号線を通りたくない車の抜け道としても有名な市川堤防道路です。
DSC_8469

日ノ出公園から真っ直ぐ市川に向かうと行き当たるのが、此処、その名も日ノ出緑地です。

実はこの場所が、姫路藩処刑場跡と目される地点。

何せ場所を示す記述が、「山陽本線から北へ100mぐらい」
・・・ってここしかないじゃないですか!
DSC_8472
昔の処刑と言えばが想像されますけど、此処で行われていたのは主に斬首

しかも首を斬ったら、すぐさま目の前に掘った穴身体を蹴り落とし、そこに埋めてたっていうんですから、豪快極まりないですね。

幸い、河川工事後なので、犬が散歩中に人骨を掘り当てる心配はないかと思われます。

DSC_8475
供養碑かと思ったら、ライオンズクラブの記念碑でした。

いきなり陰惨な話で始まりましたが、桜は申し分のない咲き具合。

さすが古来より桜の下には、○○が埋まってると言いますからね。

いけません!いけません!
ここは一つ、明るい話を。

DSC_8480
竹田家具跡地に出来たリサイクルショップを越えると、
本番の市川台河川敷に到着です。

ここのリサイクルショップ、
一度は立ち寄ってみる価値はあるかも。

リサイクルされた商品自体は、大したコトないんですが、どこぞの倉庫で大量に眠っていたかのような新古品がかなり熱い!

特に奥の方の棚に置いてある8体とも違う動きをするジャージャービンクス人形なんて一度味わったら笑いすぎで腸捻転になってしまうこと請け合いです。

懐かしいを通り越して、痛々しいアイテムの数々に、お腹一杯ですよ。

DSC_8484
それはそうと、この辺りに推測ですが、防空壕があったんじゃないかと思われます。

同じ本の中に出てくる小川橋までの距離や、大日河原では川西工場から遠い事もあって塹壕の位置はほぼ当たっているんじゃないかと。

何でも米軍による防空壕めがけての集中爆撃によって、防空壕に間に合った人達が、真っ先に犠牲になってしまったとか。

か細い資料しか手元にないので、ホントに憶測の域は出ませんが・・・・

いや、もちろん今はそんな雰囲気はさらさらない、気持のいい散歩コースに生まれ変わってますよ。

ええ。

DSC_8485
しかしこれだけ日柄がいいのに、誰も花見をしていないのは何故?

認知度が低いのもありますが、犬の散歩率の高さが悪影響してるのも確かでしょう。

正直、迂闊に芝生に座り込んだり出来ません

此処みたいな1km近い桜並木は、姫路でも指折り数える程しかなくしかも2号線からすぐ・・・・
穴場なのがホントは不思議なくらいです。

DSC_8492
市川台河川敷も後半戦。

よくよく考えたらまだまだ血なまぐさい話しかしていない気もします。

しかし見て下さい!

ちょうど市川台団地の真横にあたるこの通りが桜並木のピーク。
市川で最大の見所です。

余談ですがこの道路、中心線を挟んで、市川団地側市川台市川側東郷町の住所になります。

地図上でみると東郷町の敷地に、無理矢理市川台を突っ込んだみたいで面白い。

東郷町も明治までは東市之郷村という独立した村だったそうですが、大善町などに分割され、今ではほとんど人が住んでいない町に・・・・

DSC_8496
美化センターの大きな煙突と、小川橋が見えてきたら、桜並木も残念ながらもう終わり。

・・・ところで小川橋と言えば、姫路空襲の際、狙い撃ちされ相当数の被害者を出した過去があります。

花田側へ逃げ切った人は助かったが、橋を渡れなかった人は・・・・

ここにも命の儚さが垣間見えます。

ちなみに所在地不明の市川防空壕ですが・・・・

対岸の河原の中にコンクリートの施設何個かあるのはどうやら違うようです。
どれも新しく水道局かなんかの施設みたいで、少し意気消沈。

DSC_8506
新小川橋から見た市川台河川敷。

小川墓地を過ぎたら、市川堤防道路も終点。

またまた余談ですが、この美化センターにほぼ併設してある食肉センター夜中10時ぐらいにトラックに乗った牛達が連れていかれたりするんですよ。

モォ・・・モォ・・・・
その時の寂しげな鳴き声と言ったら・・・・
やっぱり自分の死期を悟っているんでしょうか。

一週間に6回は牛肉のお世話になる身なので、ちょっと神妙な気持ちになったりします。

最後の最後まで命にまつわる哀しい話に終始してしまいました。

でも命の話が多いのは人が多く関わっている証拠。
それだけ此処が重要な町なんだなって事でしょう。きっと(一生懸命にフォロー)